小関資朗先生
コンピューターグラフィック(CG)デザイナーの小関資朗先生のアトリエ「あんず館」を訪問した。
小関先生はCGの世界で活躍して来られたが、最近は、美術としてのCG作品に取り組んでいる。
その、やさしく美しい作品は、インテリア性が高いが、新しいアートとして、今後のアート世界を切り開く可能性が感じられた。
コンピューターは色々な世界に欠かせ無いものになっているが、美術の世界も例外ではない。
しかし、作家が一筆一筆心を込めて描き上げていく油彩や日本画に対して、少し安易なような気がしないでもない。そのため、作り出された作品の内容、品質、メッセージ性などいろいろなものが問われることになるだろう。
そして、それらの、アートに要求される要素に新しい価値が十分に付加されたとき、現代のアートとして大きく評価されることになると思う。
かつて小関先生が手がけた航空機のデザインは、国内航空会社3社(スカイマーク、IBEXエアライン、スカイネットアジア航空)に採用され、全国の空を飛んでいる。
「デザインで選んだ世界のエアライン100」(えい文庫)では、3機とも選ばれている。
この写真はSNA(スカイネットエアライン)に採用されたデザイン。このように模型にもなっている。
美術・・・難しいテーマである。
それぞれのジャンルで活動する作家の先生方の苦労をいつも見ているが、その中から新しいアートが出てくることを感じることがある。伝統を墨守する必要を感じることもある。あるいは手軽に楽しむアートもある。
小関先生と楽しい1時間を過ごさせていただいた。
- 2009.06.25 Thursday
- むじな庵日記
- 20:51
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